教員一覧

教授 若杉 圭一郎

専門分野

①核燃料サイクルバックエンド工学 ②放射性廃棄物処分技術・安全評価

専攻/研究領域

応用理化学専攻/原子力工学領域

研究紹介

 二酸化炭素など温室効果ガス排出量の削減には原子力エネルギーは不可欠ですが,原子力を利用する際には,大量のエネルギーが得られる代わりに放射性廃棄物が 生み出されます。その放射性廃棄物を固体に固めて地下深部に埋設し,数万年以上の長期にわたって人間の生活環境から隔離しようとする処分方法が「地層処 分」です。地層処分は,高い濃度の放射性物質を含む廃棄物の最も現実的な処分方法として,その実現に向けた検討が世界的に進められていますが,現段階では どの国もまだ実現できていません。これは地下深部について時間をかけて慎重に調査し処分場をつくる場所を選定する必要があること,そして数万年以上の先ま で安全を確認するために,地下に作る処分施設やその環境がどう変化するかを科学的な方法で予測する必要があるためです。特に地層処分は,人類最大の課題の 一つとも言われており,数キロ四方の地層を含む大きな領域や社会の持続期間を超えるほどの長期にわたる時間を対象としていることがこの問題を難しくしてい ます。
本研究室では,地下に埋設された放射性廃棄物が遠い将来どのような状態になり,どのようなプロセスで人間に影響しうるのかをシミュレーションで評価するた めの研究を行っています。評価対象とする廃棄物は,低レベルから高レベルの放射性廃棄物,さらには東京電力福島第一原子力発電所事故によって発生した放射 性廃棄物をも対象とし,放射性廃棄物処分を安全に進めるために必要となる技術開発,さらには地層処分の社会的受容性に関する研究を進めることで,我が国の エネルギー問題への解決に貢献することを目指しています。