専攻紹介

情報理工学専攻

未来を拓く人間と情報の共創

概要

生成型AIの著しい発展に象徴されるように現代は膨大な情報が生成され、それにより人間や社会が大きく影響されています。これからの「人間」と「情報」の関係は、人間が情報を創り使うと共に、情報によって人間の生き方までもが創られてゆくという「共創」が重要です。情報理工学専攻はこのような考えの下に、人間と情報の共創社会を担う、新たな視点を持つ情報人材の育成を目標としています。


研究分野

・情報サイエンス領域
・情報テクノロジー領域
・情報メディア領域

アドミッションポリシー

本専攻の設置趣旨と目標を理解し、その目標を達成するための基礎学力と自ら学ぶ意欲を持ち、以下の能力を身に付けることが期待できる皆さんを受け入れます。

『知識・理解』
情報分野に関する専門的知識、情報サイエンス領域、情報テクノロジー領域、情報メディア領域を融合した知識と技術を身に付けていること

『汎用的技能』
柔軟な思考力を持ち、修得した知識と技術を汎化して人間・情報共創のあり方を探求できる力を身に付けていること

『態度・志向性』
健全な倫理観と国際的視野での自己向上力、『人間と情報の共創』による未来社会の構築に貢献する態度・志向性を身に付けていること

主任教授メッセージ

教授 黒田 輝

このたび東海大学大学院工学研究科においては、新たに情報理工学専攻を設置することになりました。
皆さんが日頃体感されているように、人工知能をはじめとした情報システムは近年、驚くべき速さで発展しています。もはや仕事や日常生活において、人工知能を使わない日はないぐらい、大いに恩恵を受けています。見方を変えると、人間の経験や叡智によって生み出されたシステムが繰り出す情報によって、逆に人間が学ぶ状況となっています。一方では、生成系AIによるフェイク画像などのハルシネーションや実在人物の肖像や音声を模倣・利用するパブリシティ権侵害など、社会に悪影響を及ぼすことも頻発しています。
このように、現代は膨大な情報が生成され、それにより人間や社会が大きく影響されています。したがって、これからの「人間」と「情報」の関係においては、人間が情報を生み出し使うと共に、情報によって人間の心や生き方までもが創られてゆくという「人間と情報の共創」が重要なテーマになると思われます。経済産業省の推計によりますと、例えば日本では2030年に情報系人材が79万人不足すると言われていますが、このような人材不足だけが課題ではありません。人間と情報の関係を意識し、真に社会に貢献できるような情報システムを創造する人材が必要です。
このような考えの下、当専攻では情報分野を「情報サイエンス」・「情報テクノロジー」・「情報メディア」の3分野に分け、先進的な考え方の下に新しい情報の世界を創造できるよう、研究・教育を展開して参ります。ぜひこの新しい情報理工学専攻に進学してきて下さい。