准教授 鈴木 美緒

専門分野
土木計画学、交通工学
専攻/研究領域
建築土木工学専攻/土木工学領域
研究紹介
私たち自身はもちろん,物が移動することも考えると,交通なしに私たちの生活は成り立ちません.ひとや物の移動は,機会,手段,経路を選択することで形成さ れますが,その全てが現状の社会環境の制約下にあります.つまり,私たちはさまざまな暮らし方をしていますが,それは環境に応じた生活様式を取らざるを得 えない結果でもあるのです.それは,たとえば出かけたくなるまち,安全なまちをデザインすることで,出かける機会が創出され,まちに活気が生まれることを 意味します.そこで,現在の制約条件である社会環境を考慮しつつ,将来の価値観の変化も踏まえた,短期的・長期的双方の視点での交通環境の構築や,安全 性・快適性の向上を研究しています.
たとえば,自転車は免許が要らない手軽で便利な交通手段ですが,実は事故が多く発生しており,最近では,歩行者にケガを負わせる加害者としての事故も増え てきています.しかし,自転車利用者側はその危険性を認識しておらず,ルール遵守意識も低い状況です.そこで,道路のデザインや事故の危険性を伝える方法 等を工夫して,自転車利用者の安全利用意識が高まるための方策を検討しています.
また,高齢者の交通事故問題は非常に深刻な問題となっていますが,高齢者自身に運転能力の衰えを自覚する機会がないことや,認知症と運転の関係性が明確で ないことなどが要因としてあり,免許返納を促す施策とは齟齬があります.そこで,高齢者の免許返納ではないアプローチで高齢者の交通安全を実現するべく, 高齢者の移動の特性を把握し,自動運転を含めた適切な支援技術により運転を継続できる可能性を検討しています.
